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by: コミュニティーマネージャー
コミュニティーマネージャー

【HubSpotカルチャー】メンタルヘルス向上の取り組み『HubSpot Japan 衛生委員会』を紹介します!

コミュニティーで発信する新たなトピックとして、前回の記事ではHubSpotが実施しているメンタルヘルスの取り組みを紹介しました。今回もメンタルヘルス向上に関連して、HubSpot Japanの「衛生委員会」について紹介しようと思います。

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HubSpot Japan 衛生委員会とは...

メンタルヘルスやからだの健康にまつわる情報・豆知識・季節ごとの体調管理のアドバイスをHubSpot日本チームに向けて発信する有志グループ。産業医と定期的にミーティングをもち、さまざまなテーマについて先生から知見を伺い、その内容を社内に届ける役割も担う。

 

一般の企業と同様、社員が持続的に働ける環境を作るために産業医などとも連携していますが、HubSpot Japan衛生委員会のこだわりは、委員会メンバー以外の従業員が衛生委員会の活動内容を日々の生活に活かせるよう工夫された情報発信です^^

 

例えば、これまでに以下のようなテーマについて社内に情報発信してくれています。

  • 梅雨の過ごし方衛生委員会Slack message-1.png

     

  • 家族のバーンアウト&ケア衛生委員会Slack message-2.png

     

他にも…睡眠、季節の変わり目、HSP(Highly Sensitive Person)、夏バテ、目の健康(VDT症候群)、過敏性腸症候群(IBS)など

 

「理由はないのに気だるい」「最近目が疲れやすい」と思っても、なかなか自分から何が原因なのか、どのように改善・対策ができるか調べたりすることはないですよね。このような、誰でも経験しうるからだの不調や気軽にできるケアについて定期的に情報を教えてもらえるので多くの社員が助けられています!

 

衛生委員会のメンバーとして活動しているHubSpot JapanのHRジェネラリスト中野さんとローカライゼーションスペシャリスト加藤さんにインタビューしてきました。働きがいのある会社ランキング 3位にノミネートされたHubSpot Japanが、どのように持続的な職場環境を作っているか、ぜひ参考にしてみてください^^

 

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中野友加里

役職:HR Generalist

仕事内容: 人事関連のアドミニストレーションや、パフォーマンスプラン、組織改善、健康相談窓口などの業務を通し、従業員の皆さんをサポートしてます。

 

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加藤彩

役職:Principal Localization Specialist

仕事内容:製品UI以外のほぼ全分野での日英翻訳を担当。北米向けに英語で書かれたHubSpotの文章を日本向けに日本語で表現し直し、原文と同じインパクトを日本マーケットのお客さまにもお届けすることが目標です。



衛生委員会の活動について

  • どのような経緯でこの委員会が発足したのですか?
    きっかけは、2021年にHubSpot Japanの従業員人数が50人を超え、事業所に衛生委員会の設置が義務づけられたことです。職場の安全や従業員の心身の健康維持・増進、職場環境の改善などに関わる重要な活動を担っています。

 

  • どれくらいの頻度でどのようなことをしているのですか?
    月に一度、産業医と委員会メンバーで1時間のミーティングをし、社内で気になる健康トレンドや悩みなどを話し合ったり、健康に関する新しい知識を勉強してます。学んだ知識は全体ミーティングや、Slackチャネル、衛生委員会のメンバーが所属する部署のミーティングなどで共有しています。

 

  • 各々業務がある中で、メンバーが持続的に委員会に参加できるように工夫していることはありますか?
    参加が難しい時は録画の共有をしたり、事前にアジェンダを準備したりしています。

 

Q&A

  • 衛生委員会に参加したきっかけ/理由を教えてください
    • (中野)衛生委員会の設置にあたり、HubSpotの衛生管理者として衛生委員会を取りまとめる義務があるため参加しました。
      元々従業員のメンタルヘルスをサポートし、より良い職場環境を作っていきたいというパッションを持っているので、この機会を与えてもらえたこと、また意欲がある知識豊富なメンバー&産業医の先生と定期的に話し合いができることを本当に感謝してます。

    • (加藤)副業でヨガ講師として活動しており、生徒の皆さんが心身共に健康で豊かな生活を送れるようお手伝いしている一方、多忙な同僚たちがメンタルヘルスを後回しにしてしまっている姿を身近で見る…という日々を送っている中で、何か自分にできることはないかと考えていました。衛生委員会に参加し、自分の持っている経験や知識などを共有することで、一緒に働く皆さんのメンタルヘルス向上にも何か貢献できたらいいな、という希望から参加しました。

 

  • 衛生委員会の活動を始めて気づいたこと・学んだことは?
    • (中野)時代の変化によってさまざまな流行、新しい病気や症状、治療などがあることを毎回学んでいます。またリモート環境に変わり、女性やケアギバーが活躍する環境が多くなってきました。日々変わりゆく環境の中で、お互いに柔軟に対応することの大切さ、また心理的安全性がある環境を作り、思いやりのあるコミュニケーションを沢山取ることが大事だなと思いました。サポートしたいけどどうするべきかわからない人が多いと思います。伝える、理解する、共有することで本当に必要なサポートを与え合えると学びました

    • (加藤)メンタルヘルスの向上には正解がないということです。衛生委員会で産業医の先生を交えて様々なディスカッションを行うことで、表面的には同じような問題を抱えていたとしても、原因も解決策も多種多様だということに改めて気づかされました。特に同じ環境にいる同僚には、自分の知識や経験で「自分の解決策」をつい提案してしまいがちですが、それぞれの「最適解」は異なります。「わたしはこう解決したから大丈夫!やってみて!」ではなく、各メンバーの状況や想いを傾聴し、寄り添い、その人自身で自分の道を見つけられるよう伴走できる、そんなチームメイトでありたいな、と思うようになりました。

 

  • 衛生委員会の活動について、社員からの反応はどうですか?
    • (中野)私たちが発信することで、チーム内のミーティングで健康について話すきっかけになったり、自分の体調をマネージャーに伝えるきっかけになったなど聞こえてきます。社内でPMS(月経前症候群)のことを話してもいいんだと思ったり、自分はもしかしたらHSP(Highly Sensitive Person)かもと調べるきっかけになったり、上司にどのようにサポートして欲しいか話せたなど聞くととても嬉しいです。

    • (加藤)まだまだ道半ばではありますが、定期的に話題に出すことでメンタルヘルス向上に興味を持つ従業員、真摯に向き合う従業員が増えてきていると思います。また、社内での発信や取り組みもできるだけ幅広く行うように工夫することで、多様な角度からアプローチでき、従業員同士の会話が生まれ、徐々に相談もしやすい環境になってきているのではないでしょうか。個人的には、衛生委員会の取り組みの1つとして社内でヨガの体験レッスンを実施させていただき、そこから興味を持って実際のスタジオレッスンにも参加してくれる同僚もいたり、きっかけ作りができているようでうれしく思います。

 

  • 「企業や組織で今日からできる!メンタルヘルスの取り組み」を一つ挙げるとしたら、どんな取り組みをおすすめしますか?
    • (中野)まずは無料のストレスチェックなどで自分のストレスレベルを理解し、チームでストレスについて話し合うことが大事だと思います。ストレスの発散方法をシェアしたり、悩みや失敗をオープンに話せる環境作りも必要だと思います。上司や同僚と仕事以外の話だけをするミーティングを定期的に行うこともおすすめです。

    • (加藤)全社会議などの大切な場で、メンタルヘルスの取り組みを最優先にすることです。社内で衛生委員会のような一部のメンバーがメンタルヘルスの重要性を声高に主張したところで、自分の上司や同僚が「目標達成第一!身を粉にしてでも結果を!」というような姿勢を見せていては、安心感も説得力もありませんよね。HubSpotも事業において高い目標を掲げているため、個々人の心身の健康が後回しにされるリスクを孕んでいるという危機感がありました。その対策として衛生委員会で議論した結果、月次で行われる日本チームの全体会議の冒頭5~10分を衛生委員会からのお知らせの時間に当て、参加者全員でエクササイズや瞑想を行ったり、心身に関するお話をシェアすることに。全体会議で最優先事項にすることで、会社としての優先順位が「従業員の心身の豊かさ」であるということが認知されてきて、意識を向けやすくなってきました。心身が健康な従業員ほど、業務効率も高く、成果も出やすいので、結果、会社の成長にもつながっていると思います。

 

中野さん、加藤さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!

皆さんも、ご自身の企業や組織で取り組んでいること、あったらいいなと思う企業の取り組みがあればぜひコメント欄で教えてください♪