日本語ブログ

natsumimori
by: コミュニティーマネージャー
コミュニティーマネージャー

【製品ブログ】新しいOperations Hub Enterpriseプランを紹介します!

優れた顧客体験は、良質な顧客データがあってこそ実現できます。データベースのデータを適切に関連付け、意味のある形にすっきりと整理しておくことで、無駄がなく顧客にとって有意義な体験を作り出すことができるのです。しかし、アプリが連携されていない、プロパティーやデータモデルの統一性が不十分といった摩擦がデータベースに生じていると、顧客側にも摩擦が生じる原因となってしまいます。事業が拡大するにつれ、データの問題も大幅に増え、オペレーション担当部門はその後始末に追われることになります。オペレーション部門は業務を回すだけで手いっぱいになり、全社の効率が低下し、顧客体験の質も損なわれてしまうでしょう。

 

CRMプラットフォームは、全ての顧客情報を唯一の情報源となるシステムに集約し、こうしたデータの問題を解消することを目的としています。従来のCRMは各種のソリューションを寄せ集めて作られており、その目的を果たすには追加のソフトウェアや膨大な手作業が求められました。しかし、HubSpot CRMプラットフォームは違います。寄せ集めではなく自社でゼロから開発されているため、複雑さに苦戦することなく、会社全体をひとつにまとめることができます。

 

そんな自社開発のCRMプラットフォームであるHubSpotの可能性をさらに広げるのがOperations Hubです。さまざまなアプリの顧客情報の同期や整理、プロセスの自動化に加え、データに関する持続可能なビジネスプロセスをHubSpotで構築できるよう支援します。 

 

こうしたビジョンの下、HubSpotは今年前半にOperations Hubの無料版、Starterプラン、Professionalプランの提供を開始しました。アプリの連携から、顧客データの整理、ビジネスプロセスの自動化まで、事業規模が拡大しても全社の効率を保ち、オペレーション部門の業務をスムーズに進めるためのツールが搭載されています。 

 

そして本日、Operations Hub Enterpriseの提供開始が発表されました。新しいEnterpriseプランでは、データの管理者が(フィールドの事前選択や計算の設定などによって)各部門でレポート作成に使用するデータの集合を定義できます。これにより、現場のユーザーは一貫したレポートを簡単に作成して、有意義な知見を得られます。Operations Hub Enterpriseでは、HubSpot史上初のビジネスインテリジェンス機能が提供され、複雑なビジネスにも対応できるようさらにパワーアップしたHubSpotのレポート機能をご利用いただけます。

 

ここからは、Operations Hub Enterpriseに関するよくある質問にお答えしていきます。

 

Illustrations_-_UI_Library.png

 

Operations Hub Enterpriseにはどのような新しい機能がありますか?

Operations Hub Enterpriseでは次の2つの新しい機能が提供されます。どちらもHubSpotのCRMプラットフォーム内のデータを整理しやすくする機能です。

 

  • データセット:事業が拡大すると、それに伴ってデータ量は膨れ上がり、オブジェクト、フィールド、測定指標の数も増えていきます。各部門のユーザーにとっては有意義なレポートを作るのがだんだん難しくなるため、オペレーションチームや分析担当者に都度レポート作成を依頼することが多くなります。その結果、なかなかレポートが入手できず、ようやく完成しても一貫性に欠けたその場しのぎの内容になりがちです。オペレーションチームも後手に回った対応に終止してしまうでしょう。

    データセット機能を利用すると、オペレーションチームはデータの集合を定義することで、現場のユーザーがレポート作成に使用できるように、一貫性を保って整理できます。これにより、オペレーションチームが短い時間でデータをきめ細かく制御できるだけでなく、全社的にも素早く簡単に一貫したレポート作成が可能になります。

 

大幅に改良されたカスタム レポート ビルダーやカスタム行動イベントなども備えたHubSpot CRMプラットフォームは、形態や規模を問わずあらゆる企業にフロントオフィス向けの包括的なレポート機能を提供します。

 

さらに、Operations Hub Enterpriseでは、Operations Hubの無料版、Starterプラン、Professionalプランの全ての機能がご利用いただけます。

  • データ同期:HubSpotが構築した高速で包括的な連携機能によって、Intercom、Mailchimp、Microsoft Dynamics、Google Contactsなど、60種以上の主なSaaSアプリと同期できます。アプリ間のデータの一貫性を確保し、チームの連携強化を後押しします。
  • データ品質管理オートメーション:HubSpotのワークフローを使用して、氏名の表記調整や日付フィールドの修正など、データの書式統一を自動化できます。 
  • プログラマブルオートメーション:こちらの事例のような高度なビジネスプロセスの自動化にも対応できるワークフローアクションをJavaScriptで作成できます。事業規模が拡大しても、スピードと効率を維持することができます。

Illustrations_-_UI_Library.png

 

さらに他の機能についても教えてください。

Operations Hub Enterpriseには、他にも特徴的な機能があります。 

 

データセット機能の一部として、HubSpotのレポート作成ツール内で値を計算できるツールが初めて搭載されました。レポート作成のためだけにフィールドを追加して、CRMが使いにくくなってしまう心配はもうありません。この新機能では、日数(初回コンバージョンまでの期間など)、営業サイクルのスピード(取引ステージの所要期間など)、販売手数料などを計算できます。



Operations Hub Enterpriseのレポート機能は、HubSpotの他の製品のレポート機能とどう違うのですか? 

役立つレポートを作成するには、チャートやダッシュボードよりも、土台となるデータが大切です。

 

Operations Hubではデータを最も重視しています。顧客データの接続、データクレンジング、整理によって、レポート機能を最大限に活用できるだけでなく、データのエキスパートに限らず社内の誰もがレポート機能を扱いやすくなります。

 

実際にチャートやダッシュボードを作成する機能であるカスタム レポート ビルダーは、Operations Hubを含む全HubSpot製品のProfessional以上のプランでご利用いただけます。

 

分かりやすい例を見てみましょう。

 

仮にAcmeという会社があったとします。

 

Acmeの営業部門はPipedriveのCRMを利用していますが、ABM(アカウント ベースド マーケティング)にHubSpotを活用したいと考えています。

 

そこで、データ同期(Operations HubのStarter以上のプランで利用可能)を通じて、Pipedriveに登録されている連絡先や企業のデータをHubSpotに接続します。

 

また、データ品質管理オートメーションとプログラマブルオートメーション(Operations HubのProfessional以上のプランで利用可能)で、データをクレンジングし(氏名の表記統一など)、さらにClearbitなどのサードパーティーのウェブサイトから情報を取得して補足します。その結果、Eメールのパーソナライズや広告のターゲット設定の精度を向上できます。


Operations Hub Enterpriseの提供開始後は、データセットを利用して、重要なフィールドを事前選択したり、エンゲージメントスコアを計算したりして、再利用可能なデータの集合にデータを整理できます。マーケティングや営業のマネージャーは、それを使って独自のABMレポートを作成できるようになります。

 

その上で、カスタム レポート ビルダー(全HubSpot製品のProfessional以上のプランで利用可能)を使ってレポートやダッシュボードを構築します。データの接続、データクレンジング、整理によって、レポートの信頼性と一貫性が高まり、作成も簡単になります。

 

Illustrations_-_UI_Library.png

 

上記の例のABM以外に、データセットにはどのような用途がありますか?

データセットは、あらゆる部門のユーザーが素早く簡単にレポートを作成できるように支援する機能です。Operations Hub Enterpriseを早期導入した企業では、顧客との接点を持つマーケティング、営業、カスタマーサービスの部門リーダーが月単位や四半期単位のレポートをスムーズに作成できるよう、部門ごとに専用のデータセットを作成しています。

 

一例として、営業リーダーの営業レポート作成の手間が省けるように重要な営業データのデータセットを作成することが考えられます。実際にどのようにデータセットを用意するかというと、取引ステージ、金額、担当者といった取引共通のプロパティーを含むテーブルを作成した上で、コミッション、取引ステージ所要期間、MRR(月次経常収益)またはARR(年間経常収益)などのカスタムの計算を追加するとよいでしょう。データセットを作成して保存すると、そのテーブルをレポートのベースとして使用するオプションが自社アカウント内の全ユーザーに表示されます。つまり、なじみのないCRMデータに取り囲まれながら、毎回ゼロからレポートを作成する必要はなくなり、社内のあらゆるユーザーがデータセットを足がかりとして、常に適切なデータを使ってセルフサービスでレポートを作成できるようになるのです。

 

Snowflakeベースのデータ共有に関して(日本未提供)

Snowflakeは、Lookerなどのエンタープライズ向けレポート作成ツールと組み合わせることで最高水準のビジネスインテリジェンスのスタックを生成できる、大手データウェアハウスです。 

 

多くのお客さまがフロントオフィスのレポート作成を全てHubSpotで実行することを選択している一方で、HubSpotを高度に活用されているお客さまの中には、Snowflakeなどのデータウェアハウスにデータを集約したいというニーズをお持ちの方もいらっしゃいます。そのプロセスの実現を支援するために開発された機能が、Snowflakeベースのデータ共有です。SnowflakeインスタンスにHubSpotデータを安全かつ簡単に接続します。技術的な詳細については、技術情報のドキュメントをご参照ください。なお、こちらの機能は日本未提供となります。

 

Operations Hub Enterpriseの価格はいくらですか?

Operations Hub Enterpriseは月額240,000円からお使いいただけます。また、HubSpot CRM Suiteにも含まれているため、HubSpotの他の製品のStarter、Professional、Enterpriseの機能とともにお得な価格でご利用いただくことが可能です。

 

試しに使ってみることはできますか?

14日間の無料トライアルをご利用いただけます。または、営業担当者から詳しいデモを実施いたしますので、ご希望の方はぜひお申し込みください

 

英語版はこちら:Introducing Operations Hub Enterprise

1 コメント