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by: HubSpot Employee
HubSpot Employee

【HubSpot社員ブログ】DXは「ひと」で失敗する|#007-FI

こんにちは、HubSpot Japan チャネルコンサルタントの岩倉です。

HubSpotの導入に限らず様々な「DX」案件に関わってきた経験から、「人材」をテーマに成功と失敗の要因について考えてみました。

 

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そもそも「ひと」がいない

DXプロジェクトは現状把握から実行まで息の長いプロジェクトです。片手間でやるには負担が大きいといえます。マーケティングチームや営業チームの担当者がヘトヘトになりながら、そして不安になりながら進めているというケースも多くみられます。無論、このようなプロジェクトは新入社員で推進することは難しく、社内のことをよく知り、仕事の進め方を熟知している経験ある社員のアサインが必要です。ただ、そのような従業員はきっと他の仕事でも活躍していることでしょう。

2つの解決策があります。ひとつは社長や役員の直轄プロジェクトとして社内における重要度合いを引き上げることです。これにより社内における関心度をあげ、巻き込む人間を増やすことができます。

もうひとつは外部のリソースを活用することです。働き方改革などの社会的な動きにより副業しやすい環境も整い、知見ある方社外の方からの支援を受けやすい状況にもなりました。あるいは、コンサルティング会社などの外部協力企業をみつける方法もあります。

 

デジタルに明るい「ひと」がいない

DXに取り組むプロジェクトを立ち上げ、ひともアサインしたが、進まないこともあります。文字通り、デジタルを取り扱うことになります。既存従業員をアサインしている場合には、これまでの経験が通用しないというケースがあります。いくつかの観点から考えてみましょう。

はじめに、デジタル化を行う対象を決める必要があります。このプロセスでは現状把握や構想策定が重要になります。業務プロセスを整理し、組み立てていくスキルが求められるため、既存プロセスの運用に加えて、改善活動に長けていることが重要です。

次に、対象業務を利用するツールやシステムと整合・設計するスキルです。スクラッチ開発する以外は、利用するツールやシステムに何らかの制約を乗り越えていく必要があります。一般的にSaaS製品はできるだけ多くの組織に適用できるよう汎用的なつくりになっています。システム的な制約、利用する製品・サービスの機能を理解して、最適化させるスキルを持ち合わせる社員を見つけるのはなかなか難しいことでしょう。

最後に、社内外のシステムとの連携という観点です。スタートアップなどの創業間もない組織以外は、基幹システムがあり、各部署では様々なツール・システムを独自で利用していることでしょう。また、属人化した業務ではスプレッドシートやマクロを組み込んだエクセルも残っているかもしれません。こうなってくると、業務の知識だけではなくシステムの専門的な知識も必要とされます。

会社全体、各部門から人員を集めることができれば何とかなるかもしれません。しかし、限られた人員でプロジェクトをまわすときこのような要件を満たす人材を見つけることは難しいでしょう。

 

部門間をつなぐ「ひと」がいない

いわゆるデジタル人材がいたとしましょう。あるいは複数部門から人材を集め、必要とされる知識・ノウハウを活用できる状態にあるとしましょう。これでプロジェクトは成功できるのでしょうか。答えは「No」です。

DXプロジェクトは、業務・システムを変えていき、ひいては組織全体を変えていきます。変革を多くの部署に迫ることになり、部門の垣根を超えた調整力や」交渉力が必要になります。

たとえば、営業DXを推進するためにCRMやSFAの導入するとしましょう。案件管理・数字管理は営業部門内でとじた業務です。しかしながら、案件はどこから入ってくるのでしょうか。資料請求やウェビナーなどオンライン集客があれば、きっとマーケティングチームと連携する必要があるでしょう。受注した案件の納品はどうでしょうか。サービス開始や製品発送など必要な部門との連携 請求に関しては経理部門と連携する必要もでてくることでしょう。

 

HubSpotを活用したDXプロジェクト

自社でDXプロジェクトを進められるのだろうかと心配になった方も多いのではないでしょうか。でも、ご安心ください。HubSpotではお客様の成功に向けて活用できるサービスをご用意しています。

DXプロジェクトにアサインできるメンバーがいない、プロジェクト運営のスキルや専門的な知識が不足していると考えられる場合は「HubSpot Solution Partner」にお任せください。目的・課題に沿ってHubSpot活用に向けた計画づくりから実行までご支援いたします。

また、メンバーがおり、プロジェクトを推進していくだけのメンバーが十分にいるが、専門知識だけが不足する場合、「プロフェッショナルサービス(有償)」をご利用いただくとよいでしょう。HubSpotの導入・運用支援ならびに開発やシステムの専門コンサルタントがおります。

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「人材」の観点からDXプロジェクトを考えてみました。みなさんの会社ではどのようにプロジェクトを成功させましたか?ぜひTipsを教えてください。

 

また、プロジェクトがうまく進まないとお悩みの際は、弊社営業担当・カスタマーサクセス担当までお気軽にご連絡ください。